2006年02月
2006年02月28日
久々の天神さん
今日は2月25日。毎月25日は北野天満宮の蚤の市のある日です。
京都では、「天神さん」と呼ばれています。
学生のときは、21日の東寺の弘法さんとともに毎月行ってたのですが、
最近は中々休日と重ならないこともあって全然行ってなくて。
今日、1年ぶりくらいに行ってみました。
続きを読む
2006年02月22日
ある石仏の物語。
今から600年ほども前の昔、とある山に寺院が建てられた。
寺の横には墓地が作られ、名も無い石工によって生を受けた彼は
同じく生み出された仲間とともにこの地に葬られた人々の墓守を任された。
以来、彼は移り行く時代の流れを見守り続けた。
彼に墓守を任せた寺が次第に荒れ果て、人がいなくなり、
ついには彼らを残してその場所から消えうせたこと。
遠方からやってきた権力者がこの場所に城を築くとき、
寺無き後も彼とともに墓を守り続けた仲間たちを連れて行き、
城の石垣の材料にされたこと。
そしてその城が主を失ったとき、城は荒廃し、建物は失われ、
再び木々に埋もれていったこと・・・
それから幾度の季節を経たのであろう。
彼の周りにいた仲間は埋もれ、転がり、自然へ帰ろうとしている。
我々の目の前に現れた彼は黙して何も語ろうとしない。
しかし600年の間、強い意志でその場に留まり続けた彼は
その存在により、言わずともその場で起きた物語を証明してくれる。