2023年07月
2023年07月17日
岡崎市の近代建築探索レポ日記(2023.07.02)
出張中の2023年7月2日に岡崎市の近代建築を探索してきました。岡崎市は現在放送中の大河ドラマ「どうする家康」のゆかりの地でもありますね。
まずは名鉄・岡崎公園前駅の南側へ。
T邸。上六名町。
中々良い感じの洋館が付属する建物。探索を始めたのは8時くらいでしたが、すでに暑さで汗だくに。
続いて、名鉄・岡崎公園前の北側から東へと向かうルートへ。
八丁味噌カクキュウ本社。八丁町。昭和2年。
現在は記念館で見学もできますが、まだ開館してなかったので次へ。
洋館付き住宅。八帖町。
洋館付き住宅。中岡崎町。
結構立派な洋館。この日は覆いが掛けられていました。どうやら改修されているようでした。
龍城温泉。田町。大正14年。つい最近まで営業していたようです。
入り口前のモザイクタイル。
志貴小児科医院。田町。昭和2年。龍城温泉の向かいにある洋館。
白亜の可愛らしい洒落た洋館です。
洋風商店。篭田町。軒周りの装飾が中々凝ってます。
旧岡崎銀行本店。伝馬町。大正6年。
堂々たる煉瓦建築。現在は岡崎信用金庫の記念館となっています。
内部は階段や天井に面影が残されていますが、それ以外は大きく改修されています。
ここからちょっと北の高台へ。
六供配水場。六供町。昭和9年。
巨大な配水塔が目立つ配水場。昭和9年築。
ポンプ室は昭和8年築。
ここから再び下っていきます。近くの小学校にも近代建築があったのですが、
敷地の奥の方にあり見ることができなかったので断念。
林弓具店。門前町。昭和初期。スクラッチタイルの良い雰囲気の洋館。
日本福音ルーテル岡崎教会。伝馬町。昭和28年。戦後建築ですが、良い感じでしたので紹介。
ここから東に向かい東公園を目指します。今回の目的の建物がここにあります。
旧本田忠次邸。欠町。昭和7年。かの戦国武将、本多忠勝の末裔の洋館。
元々は東京の世田谷区にありましたが、本多忠勝のゆかりの街でもある岡崎市に移築されました。
外観はスパニッシュ様式。
ベランダ。
玄関。なんと入館料は無料。
平面図。まずは1階から。
玄関ホール。この階段の手摺の感じが良いですね。
玄関脇にある使者の間。使者の間があるのが凄い。
室内は和室で竿縁天井。
団欒室。
食堂。やはり広いですね。どんな料理が並べられたのだろう。
食堂のステンドグラス。
配膳室。ここで日々の料理が作られ、食堂へと運ばれたのでしょう。
サンルーム。塔屋の1階にあり、タイル張りとなっています。冬場はここで日光浴をしてたんでしょうか。戦前の洋館には大抵サンルームがあります。
サンルームのタイル。
1階湯殿。浴室は1階と2階にあるんですが、どちらも豪華で素敵な浴室です。
浴槽。モザイクタイルで模様が造られた可愛らしいデザイン。
湯殿のステンドグラス。こんな素敵なお風呂に毎日入りたいものですw
1階の湯殿、2階の浴室は旧本田忠次邸の一番の見所と思っています。
湯殿の側にある階段。
2階へはせっかくなので、玄関ホールにある階段から上がります。
階段踊り場のステンドグラス。旧本田忠次邸には多種多様なステンドグラスが使われています。
書斎。洋館には書斎がつきもの。ここも本田忠次の書斎だった部屋ですが、割とモダンでシンプル。
1階のサンルームと同じような窓が並び、さぞ見晴らしがよかったでしょう。
反対から。
書斎の隣には寝室があります。2階には和室の客間が3部屋ありますが、展示をしていたので撮影は止めました。
2階浴室。1階の湯殿より狭いですが、こちらもモザイクタイルとか装飾に凝ってます。
こちらの浴槽も可愛らしい模様のモザイクタイル
2階浴室のステンドグラスは魚が群れる図柄。
旧本田忠次邸がモデルになっている漫画が1階サンルームに置かれていました。
庭には噴水も移築されていました。
旧本田忠次邸は素晴らしい洋館でした。1時間くらい滞在してましたね。
折り返して西へ向かっていきます。
洋館付き住宅。若宮町。これも中々いい感じの洋館。
旧額田郡役所。朝日町。大正2年。
大正期の洋館らしい堂々たる瀟洒な洋館。
離れた場所にある小さな洋館。
裏側。で、その隣に。
旧額田郡物産陳列所。朝日町。大正2年。こちらも素敵な洋館です。
旧額田郡役所と旧額田郡物産陳列所は近年まで資料館として公開されていましたが、現在は耐震性の問題で休館中。残念。
帰りは岡崎城へ立ち寄り。大河ドラマの影響か賑わっていましたね。
これにて岡崎市の近代建築探索は終了。岡崎市には多くの近代建築が残されており、見応えがありましたが、郊外までは回れなかったのが残念。あと、暑かったなぁ…