2006年03月15日

支え続けて130年

煉瓦のアーチ






京都府南部のとある町にある煉瓦造の六連アーチ橋。
古い時代のものであることはひと目でわかりますが、
それ以外は装飾も何もない特に目立たない橋です。
しかし、この橋はすごい橋なんです。


この煉瓦のアーチ橋が完成したのは、明治9年(1876)
今年でちょうど130歳になる橋です。
まだ、国鉄などない、官設鉄道と数多の私設鉄道のみだったこの時代、
政府によって作られた大阪−向日町間の区間に設けられた鉄道橋梁です。
新橋−横浜間の日本最初の鉄道が開業したのが明治5年。それから4年後の
完成であり、日本でも最初期の鉄道施設です。
明治初期、それも明治ヒトケタ代の鉄道構造物が現存している例はほとんどなく、
日本の近代化遺産、鉄道史において貴重な建造物といえます。
中を見る






さらに、この煉瓦アーチの注目すべき点は、現役で使用されていることです。
一部、後世にコンクリートで増築されているものの、未だにこの煉瓦アーチ橋の
上は東海道本線が通り、毎日何本もの電車が通過しますし、アーチ下は車道になっていて、かなりの交通量になってます。重い列車の車両が一日何度も通過する日々を
130年あまり繰り返してもびくともしないこの橋。いかに当時の技術や仕事が
しっかりしていたかわかりますね。

besan2005 at 20:59│Comments(2)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 鉄道・交通 

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この記事へのコメント

1. Posted by さっこ   2006年03月17日 16:25
はじめの画像を見たとき南禅寺の水路閣かと思ってしまいました。月曜に行った所だったのでーーー。有名な観光地でなくても風情のある所がいっぱいあるんですね。
2. Posted by べーさん   2006年03月18日 06:13
>>さっこさん
水路閣は私も好きな建築物です。
もう少ししたら桜の季節なので、
観光客も一杯になりそうです。

昔の建物は風情のある建物が多いですよ。和風も洋風も。

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