2007年09月02日

太古の石器

石器1

 

 

 


懐畦泥鰌さんのところに、以前カザのお礼にと
縄文石斧を一つ進呈したのですが、
物凄い丁重な扱いを受けてまして、恐縮しまくりです。
そこで、私の持つ石器も紹介してみます。

上の写真は磨製石斧2点。左が縄文時代で
右が弥生時代のもの。砂岩製。
どちらも頂き物です。
どちらも磨製石斧ですが、違いが分かるでしょうか。
石器2

 

 



弥生時代の磨製石斧は、「蛤刃石斧」と呼ばれることがあります。
この写真はそれぞれの石斧をサイドから見たものですが、
左の縄文石斧が先端に向かうにつれ
全体的に少しずつ細くなるのに対し、
右の弥生時代の石斧は先端直前で上面と下面のみ角度をつけて
刃先を作ってます。
この刃先の形が蛤が口を閉じた形に
似ているので蛤刃石斧と呼ばれているのです。
縄文でも弥生でも石斧の先端はツルツルになっています。
「使用痕」と呼ばれるもので、実際に使用していた証しです。
石斧といえば、マンガみたいに木の棒に括りつけて木を切る
イメージがありますが、それだけでなく、手に持って土を掘ったりも
していたようです。
石器3






左から縄文の磨製石鏃・弥生の石包丁・縄文の打製石鏃。
学生の時に骨董市で買ったものです。
磨製石鏃と石包丁は粘板岩製。打製石鏃はサヌカイト製。
打製は整形痕が残っています。
石包丁は稲の穂を収穫するためと学校で習いますよね。
ヒモを通す穴が開いています。
しかし、稲作自体は縄文後期〜末期には始まっているというのが
定説になってますので、縄文にはすでにこういった道具が
存在した可能性があります。
(さらには、縄文前期の遺跡からイネの
プラントオパールが見つかっているそうで、
イネ自体はかなり早くから存在していた可能性もあります)



besan2005 at 21:07│Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 遺跡 

この記事へのコメント

1. Posted by 懐畔泥鰌   2007年09月03日 01:34
恐縮なんて…。
子供達も興味津々で「触るときは白い手袋嵌めるんだよ」とか言いながらマジマジと観察していました。

やはり、弥生時代の方が造りが緻密になっていますか?
用途によって細かく使い分けている分、様々な形式があるのかも知れません。
打製石鏃ってかなり鋭くて好きです。
石の種類によって磨製、打製と製造方法を変えているのも、歴とした技術基盤があってのことですね。
稲作は縄文中後期頃から見られますので、石器の種類や使い分けも連綿とした流れがあるのだと思います。
2. Posted by べーさん   2007年09月03日 07:47
懐畔泥鰌さん
素手でペタペタ触ったり、棚に転がしている私にはその扱いは見習うものが・・・。
造りは弥生のほうが出来はいいですね。いかにも石の「刃物」といった感じです。弥生では打製はありません。
全て磨製になってます。

お届けした石器、ぜひとも歴史学習などにご活用ください。多くの人に見てもらって太古の息吹を感じさせるのもいいかも。機会あればこれらをお見せしますよ。
3. Posted by ryu-oumi   2007年09月03日 18:26
おおー石器!昔、親子で探しに行きましたねー。今もきっと庭に眠っていると思います・・・以前、化石や水晶が庭から再出土したくらい、私の家族は扱いが雑・・・昔の釘やらは大切に取ってあるのですがね。
4. Posted by べーさん   2007年09月03日 20:15
ryu-oumiさん
おお、ぜひブログで紹介を。
近江ならかなりいいものがあるんじゃないですか?
化石は高校のときに埋もれ木を見つけたくらいです。
土器片なら裏山の畑にたくさん落ちてたなぁ。

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