2008年04月06日
戦前の魚絵葉書第3弾。
今日、東寺の骨董市にて1枚50円のお買い得な
絵葉書の山が置かれていて、小一時間かけて
物色しておりましたw
別ブログである、古写真・古絵葉書にUPする絵葉書のため
入手した絵葉書は街並みとか近代建築とかばかりですが、
その中に魚の絵葉書がありました。
タイトルは「天然記念物浄の池異魚」
浄の池という池に生息している魚たちを
紹介した絵葉書です。
浄の池というのを私は知りませんでしたので、
検索かけて調べてみたのですが、どうやら
伊東市の伊東温泉にかつて存在した温泉の湧く小さな池で、
そこに淡水でありながら海水魚が生息しているということで
非常に珍しく、戦前には天然記念物に指定されていた池だったようです。
しかし、昭和33年に起きた台風で環境が激変。魚はいなくなり、
指定も解除され、池の跡は病院の敷地になったそうです。
もったいない。
「おほうなぎ(じやうなぎ)」
ま、オオウナギですな。しかし、これは淡水魚。
しかし、ウナギは海で孵化して稚魚が育つので、
池という閉鎖区域で繁殖するのは確かに珍しい。
「おきふえだひ(どくぎょ)」
オキフエダイ。スズキ科の魚。
毒魚と書かれていますが、身は食えるそうです。
内臓のほうに毒があるそうな。
でも、まぁ素人は気をつけたほうがいいでしょうね。
「ゆごひ」
ユゴイ。ユゴイ科の魚。漢字だと「湯鯉」
こいつは淡水魚だそうですが。
「やがたいさぎ(じんなら)」
コトヒキのこと。シマイサキ科の魚。
ヤガタイサギは方言のようですね。
そこそこうまいらしいです。
「しまいさぎ(よこしま)」
シマイサキ。シマイサキ科の魚。
ぐーぐーと鳴く魚。うまいらしいです。
食ったことないですけど。
入手した絵葉書は5枚。全てバラの状態だったので、
他にもあるのかなと思ってましたが、どうやらこれで全てのようです。
しかし、絵葉書自体としては写真を使用しているせいか、
以前紹介した手描きの彩色絵葉書に比べてインパクトに欠けるため
イマイチ面白く無い・・・。まぁ、資料としてはそれなりに面白いですけどね。
ところで、何故淡水で海水魚が生息できるのか。
検索して調べてみたらどうやら水温が関係あるそうです。
この浄の池の水温は季節を通して26℃に保たれていたそう。
その環境のおかげで淡水でも海水魚が生きていけていたようです。
ということは、水槽内で人工的に26℃くらいで保って飼育すれば
淡水でも海水魚を飼える・・・ということになるのですが、
そこは中々難しいのかもしれません。
でも、塩分を含んだ水槽内で淡水魚が普通に生活できるから、
その逆は・・・というのはまた別の話なのかな。
この記事へのコメント
珍しいです。
鶏魚(イサキ)は美味しい魚です。
塩焼きでも刺身でも…。
現在は見られないのが残念ですね。
いさきは美味しいのかぁ。刺身で頂きたいです。