2008年07月29日
水路閣の危機
私の好きな煉瓦建築のひとつに、南禅寺の水路閣があります。
明治27年、琵琶湖疏水の分線として、南禅寺の境内を通すため
建設された煉瓦のアーチ橋です。
100年を経た現在、いい感じで古色がついて美しい煉瓦橋となり、
すっかり南禅寺になくてはならない観光名所となってます。
京都もののサスペンスでもよくロケに使われる場所ですね。
その水路閣に関して驚くべき記事が・・・
国の史跡で南禅寺(京都市左京区)の敷地にある琵琶湖疏水の一部・水路閣で、老朽化などが原因とみられる亀裂が見つかり、京都市上下水道局は29日、倒壊の危険があるとして、31日から防護工事を行うことを発表した。
市疏水事務所によると、全長約93メートルある水路閣の西側最上流部の橋台(橋脚)で、長さ約4メートルの亀裂が見つかった。割れた時期は不明で、今春以降、亀裂周辺でレンガがはがれ落ちるようになったため、緊急に防護工事が必要と判断した。
工事は31日から8月8日までの予定で、橋台に鋼材を組み立て倒壊を防ぐ。本年度中に構造を調査し、来年度から本格的な補修工事をする。
水路閣は1888年の完成。観光名所として知られるが、亀裂の見つかった場所は普段人の往来がほとんどない。市上下水道局は「今後の調査や補修で立ち入り禁止とするかどうか、南禅寺と相談して決めたい」としている。
(京都新聞7月29日付記事より引用)
あの水路閣に亀裂が入り、崩壊の危機とは!!
貴重な近代化遺産・土木遺産であると同時に、京都の観光名所が
崩壊の危機と聞いて驚きました。リンク先に亀裂の写真が載ってるのですが、
これがかなり大きい…逆によく今まで持っていたなぁと。
すぐに補強工事に入るそうですね。お願いしますよ。
しかし、ホント危機一髪のところで見つかってよかった…
この記事へのコメント
1. Posted by ryu-oumi 2008年07月30日 08:03
こう言った文化財的な物のメンテは、如何行った仕組みなのでしょうね。傷の浅いうちに対処できなかったのだろうか?まあ今回の場合、煉瓦ですから劣化の進行は仕方がないのでしょうが・・・景観を損なわず、無事に修復されて欲しいものですね。
2. Posted by 懐畔泥鰌 2008年08月01日 23:55
今の技術なら、景観も含め、元の様に修復可能なのでしょうか?
気になるところです。
是非、残して欲しいと願っています。
気になるところです。
是非、残して欲しいと願っています。
3. Posted by べーさん 2008年08月02日 21:17
ryu-oumiさん
基本的に現状を記録した後、当初の状態を損なわない形で修復します。
うまいことやってくれると信じてますw
懐畔泥鰌さん
たぶん目立たないように修復すると思いますよ。
割れた煉瓦は交換だと思いますが、
古色をつけて違和感ないようになると思ってます。
基本的に現状を記録した後、当初の状態を損なわない形で修復します。
うまいことやってくれると信じてますw
懐畔泥鰌さん
たぶん目立たないように修復すると思いますよ。
割れた煉瓦は交換だと思いますが、
古色をつけて違和感ないようになると思ってます。