2008年12月20日
こんな身近にマツカサガイが・・・
どうも、お久しぶりです。
一旦休止宣言しましたが、休止後ちょくちょく書きたくなる
ことが出てくるもので、結局書いてしまってます。
まぁ、今後はこんな感じで書きたいことが出てきたら
書くというスタンスでいこうかなと。
完全不定期で、更新がいつになるか分かりませんが、
ひとつよろしくお願いします。
さて、本題。
実家に戻っていた時、会社の魚好きの同僚の依頼を受けて
ミナミヌマエビを採ってました。
場所は、実家のすぐそばの用水路。
詳しい場所は言えませんが、こんな感じの
なんの変哲もない用水路。そこの升になっている
場所にエビが大抵いるのでガサっていたら、
なんか見慣れない二枚貝が。
とりあえず3つほど確保して同僚に渡すと、
「これは、マツカサガイですよ」
との返事が。マツカサガイって絶滅危惧種に指定されている
タナゴの産卵床になる貴重な貝だよな・・・
そんな貝がなんでこんなドブに・・・
とりあえず、気になったので、昨日もう少しガサって調べることに。
一番多くいたのは、用水路の写真でいうと奥の升。
その一か所からこれだけ採取しました。
恐らくまだいるものと思われますが、せいぜい70センチ四方の
コンクリ用水路升にこんなにいるとは…
拡大。同僚によると、この模様はマツカサガイの特徴らしいです。
ちなみに、これだけのマツカサガイがいたのはこの升だけでした。
他の同流路上にある升をガサってみましたが、
一か所で稚貝が採取できた以外は全く採れなかった。
まぁ、流路上すべての升をガサったわけじゃないので、
他にも採れる場所あるかもしれませんが、
このマツカサガイはかなり生息場所を選ぶことは分かりました。
生息場所の特徴としては、
ほぼ、止水に近いヘドロがたまっている場所。
のようです。
この用水路は30年前に圃場整備で作られてから、ほぼ放置に近く、
升の中には泥や砂が結構溜まり、シジミなんかも生息しています。
だからこそ、マツカサガイも生き延びれたんでしょうね。
しかし、この用水路には、魚はヨシノボリとドジョウ以外は
生息していません。マツカサガイがいるのにタナゴは
全く生息していないのです。
恐らく、入り込む余地がなかったせいなんでしょうけど、
残念ですね。
ところで、この貝のことをマツカサガイと称して来ましたが、
まだ推定の状態です。なぜなら、京都府のREDデータベース
によると・・・
「府内の由良川水系には採集記録はないが・・・」
と書かれているんです。
これが本当にマツカサガイなら、初めて確認されることになりますが、
どうなんでしょうね。
とりあえず、今回採集した貝たちは、元の場所に戻しておきました。
水槽に入れても死んでしまうし、稚貝が採れるということは、
繁殖しているということですから、これからも繁殖して
生息域を広げてもらいたいですしね。
この記事へのコメント
やはり嬉しくなってしまいますね。
こういった環境が消えずに、
もっともっと増えてほしいです。
二枚貝がいるだけで、何故か嬉しくなってきます。
でも、この発見は貴重ですよ!
案外、研究所や水産課などは知りませんから…。
下手に教えると乱獲に繋がります。
難しいですよね。
うみへびさん
懐畔泥鰌さん
久しぶりにもかかわらず
コメントありがとうございます。
一応、府の自然環境保全課にメールしておきました。
回答があるかどうかは分かりませんが。
当然、他の人には詳細な場所教えませんけどね。
ていうか、教えたら、実家の場所がw
シジミはたくさん採れていたから、
気にもしなかったけど、こんな貝もいるとはねぇ。
まぁ、確認できたので、あとは放置のつもりです。
環境保全課からなにかアクションがありましたら、
また報告します。
京都行きたい病が深刻です。
私のところでは、アブラボテが多いところにマツカサガイも多いです。
移入の可能性は少ないかもしれません。。
ここは小さな集落で高齢者が多い村ですが、淡水生物に関心あるという人を聞いたことがないこと。
網でガサったり、魚を飼っている人がいたら、実家からそういう話を聞いてますし。それに、タナゴが全くいないんです。
もしかしたら、この用水路は、上のほうにある川や池から流入している分もありますので、そこでも繁殖しているかもしれません。
機会があったら、上流側の用水路や川などを当たってみるつもりです。