2019年11月13日
飛騨市・飛騨古川町の近代建築探索レポ日記
9月17日より1ヶ月半余り出張で岐阜県の高山市に滞在して休日に高山市内の近代建築を探索していましたが、
※高山市の近代建築探索レポ日記 - BESANの歴史探訪
滞在中に隣町の飛騨市の飛騨古川町でちょうど新そば祭りが行われたため、そば祭りと合わせて飛騨古川の近代建築探索をしてきました。飛騨古川町も範囲は狭いですが古い街並みの残る観光地で、街中にはいくつもの近代建築が存在していました。
〇旧河合療院。古川町弐之町。昭和3年。
飛騨古川町を代表する洋館ですね。いかにも戦前の町の医院と言った佇まい。
外観も良く保たれてますが、現在は向かいの場所に河合療院の新たな建物が建てられこちらは使用されていないようです。内部を見てみたいものです。国登録有形文化財。
〇渡邉家住宅土蔵別館。古川町壱之町。昭和9年。
造り酒屋の大きな商家の裏手に建つ洋館。何故かこの建物だけ洋風。
裏手の様子。いい雰囲気ですね。
表側の主屋も含めて国登録有形文化財。
K邸。古川町壱之町。昭和初期か。
街中を歩いていて見かけた住宅。何となく洋風の雰囲気を漂わせる感じだったので開いてたガレージになっている部分を拝見すると…
タイル張りの床に洋風の窓。そして壁に作り付けの机(元は暖炉?)と中々良い雰囲気のスペースが。元は応接室だったんでしょうかね。
古川町壱之町の元洋風商店。昭和初期頃でしょうか。1階は完全にガレージとなってますが、2階はオリジナルの姿が残されていました。
〇馬場のかどや。古川町殿町。昭和初期か。
2階は伝統的な商家ですが、1階はまるでカフェーのような洋風のデザイン。現在は居酒屋ですがふさわしい用途かも。
〇由布衣工房離れ。古川町壱之町。昭和初期。
元は河合家別邸だった建物。大きなお屋敷です。離れのこの建物は2階部分に洋風の意匠がありますね。表門の写真を撮るのを忘れました。国登録有形文化財。
〇飛騨古川駅。古川町金森町。昭和9年。
JR高山本線開業時からの駅舎です。10数年前までは地方都市のあちこちにこういった洋風の平屋建てのレトロな木造駅舎がありましたが、ずいぶん数が減りました。
もうすぐ建て替えになるため、建て替え前に訪問した京都府南丹市の八木駅舎を思わせる昔懐かしい駅舎です。※八木駅舎の記事は後日作成予定。
車寄せ部分。天井部分に若干の装飾が。
待合室内部。そうそう。昔の駅舎はこんな感じでした。懐かしいですね。
駅のホームの上屋。できればこのまま使われ続けて欲しいです。
この日、飛騨古川駅の裏の駐車場では飛騨そば祭りが開催されていました。10時の開場直後の様子なのでまだお客さんは少ないですが、11時になるとお客さんで一杯になり列が出来ました。
会場では地元の蕎麦屋さんの手打ちの実演も。
私も新蕎麦を頂きました。
地元産の天然キノコを使ったきのこ蕎麦。山で採れた天然のキノコは味が濃く旨みや歯ごたえもあり絶品。蕎麦は新蕎麦の十割蕎麦で香り良くコシがあり旨かったです。
1杯じゃ足りず、盛り蕎麦も注文w
地元産のイワナの炭火焼も美味しかったです。
飛騨古川町はさすが観光地だけあって、高山市と同じく古い町並みが良く残されてました。蕎麦も旨かったし、こちらに旅行するなら高山市と飛騨古川はセットで巡りたいところですね。
ちなみに飛騨市内には他にも飛騨神岡町にいくつか良い感じの近代建築があるようですが、距離と時間の都合で行けませんでした。ママチャリじゃなぁ・・・
※おまけ。お蕎麦屋さんの店先にあった「君のそば」www
飛騨古川は映画「君の名は」の舞台になった町で、ヒロインの三葉ちゃんの住む糸守町のモデルですね。で、この「君のそば」・・・
君→温泉卵黄身
三葉ちゃん→三つ葉。
瀧くん→しらたき
結び→結び揚げ湯葉
赤い組み紐→飛騨の漬物
よく考えてますねw