2019年11月13日
JR嵯峨野線・八木駅舎&千代川駅探訪レポ日記。

京都府南丹市にあるJR嵯峨野線・八木駅は昭和9年に建てられた戦前の木造駅舎です。

10年ほど前までは明治30年築の嵯峨嵐山駅(当時JR西日本管内で最古の現役駅舎だった )や


昭和11年築の亀岡駅がありましたが、いずれも姿を消し(明治37年築の二条駅舎は梅小路に移築され現存。)JR嵯峨野線管内で現役の戦前駅舎は昭和10年築の千代川駅と昭和9年築の八木駅のみとなりました。
その八木駅も建て替えが決まり、2019年の9月には姿を消すと聞き、同年7月に訪問してきました。
合わせて同じく戦前の昭和10年築である千代川駅にも訪問してきました。

八木駅外観。

八木駅外観その2。昔懐かしいレトロな木造駅舎です。

八木駅の正面入り口。丸窓が特徴的です。

待合室内。

改装されてはいますが昔懐かしい雰囲気が残されていますね。

駅舎側ホーム。

反対方向。

ホームの骨組みには昔の駅らしく古レールが再利用されています。

古レールを観察すると銘があるのが分かり、「1910」や「1881」の西暦があるのを確認しましたが、厚く塗られた塗装で判読しきれませんでした。

跨線橋も駅舎と同じころの物と思われる古いもの。

跨線橋の壁に付けられた古い看板。国鉄時代の物でしょうかね。

跨線橋の階段。

跨線橋の連絡通路。トラスの鉄骨もリベット打ちの古いものですね。

跨線橋の階段2。

反対側ホームから駅舎を望む。

別角度から。

反対側のホームにある待合室。

ホーム上屋側から。結構モダンな造りで戦後の物かなと思いましたが、

貼られていた建物財産標には昭和18年9月の文字がありました。意外と戦前の建物でした。

撮影中、ちょうど電車が入ってきました。もうこの姿を見ることは出来ませんね。

八木駅から1駅京都方面に向かった側の亀岡市にある千代川駅にも行ってきました。
千代川駅は昭和10年に建てられた小さな無人駅です。

駅舎の入り口側。

駅舎内の待合室。

ホーム側。

一部増築部分はありますが、駅舎に付属している屋根は当時のもの。
規模は小さいですが八木駅が建て替えとなる中、JR嵯峨野線管内では唯一の貴重な戦前の駅舎となります。この千代川駅の駅舎もいつまであるか分かりませんし。