2021年09月26日
四日市市の近代建築探索レポ日記
2018年12月8日に探索した際のレポ日記です。記事を書こうと思いつつ3年余り経ってしまいましたが、いい加減記事にしようと思い執筆することにしました。
四日市市の近代建築探索は冨田浜駅からスタート。北方面に向かった後、南下して四日市市の中心部へと向かいました。今回はイオンモール四日市近くの旧東洋紡の煉瓦倉庫は時間の都合上スルー。
アミカン本社屋。昭和初期。富田浜元町。最初の訪問建物。国登録有形文化財。
スクラッチタイルの中々立派なビル。
塔屋部分の窓のデザインが良い感じ。
アミカン敷地内のRC倉庫。
こちらも戦前建築ですね。
アミカン第三工場社屋。南富田町。昭和初期か。平屋の洋館が残されています。傷みが目立ちます。
門衛所。同時期の建築でしょうか。
ここから南下。
海岸沿いを歩いていると、大規模な古いRC建築を発見。富田浜元町。
一目見て、戦前の建物と分かりました。
背面から。
丸窓も見えます。
建物は軒の水平ラインを強調したデザイン。インターナショナルスタイルという感じでしょうか。
同潤会青山アパートもそんな感じだっけ。
正面玄関。
内部をちょっと覗いてみました。これだけでは分からないですが、建物内は昔の面影を残していそうです。今回の探索で偶然見つけた建物で、他サイトでも一切取り上げられていない物件。航空写真で見たら相当大規模な邸宅ですが、いくら調べてもこの建物の素性は分かりませんでした。しかし、戦前のインターナショナルスタイルの邸宅としては一級の建築だと思ってます。今回最大の成果。
さらに南下。
富田浜病院の煉瓦塀。
古そうなアーチの煉瓦塀がありました。何の説明板も無かったですが、大正4年開業という富田浜病院に使われていた煉瓦塀かも。
富田浜駅前の洋館住宅。昭和初期頃でしょうか。
この写真を撮っているとき、オッサンに絡まれる事態に。
とりあえず穏便に済ませたけど、正直貼り倒したいくらいムカついた。
気を取り直して南下。
富田浜の洋館付き大規模住宅。植栽で良く見えませんが、立派な洋館が見えます。
富田浜は現在は埋め立てられていますが、かつては海水浴場として知られ、戦前から別荘地として発展しました。その名残の洋館が残されています。
さらに南下。
W邸。羽津甲。昭和初期か。羽津甲地区も戦前に区画整理された分譲地でした。
立派な洋館付きの住宅です。
W邸のステンドグラス。個人宅でこれだけのステンドグラスを使用しているということは、相当財力のある家主だったんでしょう。
K邸。羽津甲。昭和初期か。W邸の向かいにある洋館。
背面。広い庭ですね。
気になった建物。新しいかも。羽津甲には他にも洋館付き住宅があることが分かりましたが、この時は気づかなかったのが残念。
ここから四日市市街地へと向かいます。
H邸。富士町。洋館付き住宅ですが、もしかしたら戦後かも。
浅野屋。気になった建物。場所失念。
大正館洋館。西新地。大正期か。大正時代創業の料亭旅館。玄関脇にタイル張りの洋館があります。
洋館部分。引きが取れないから部分的にしか撮影できない。
旧四日市市立図書館。諏訪栄町。昭和4年。国登録有形文化財。大正館の向かいの諏訪公園にある建物。昭和天皇御大典記念で建てられた図書館。
現在は市の施設として使用されています。
本をかたどったレリーフ。皇紀である2588の文字があります。
可愛らしいウサギの餅つきのレリーフ。
続いて四日市港方面へ。
旧熊沢ビル。末広町。大正3年。
築100年以上となる古いビルです。
バットレスと柱頭飾りが大正らしさを出してますね。現在も別企業の事務所ビルとして使用。
ここから一気に西へ。
旧四郷村役場。西日野町。大正10年。現在は郷土資料館として利用されています。
塔屋がシンボリックな立派な洋館です。
階段。アールデコ調ですかね。
踊り場のアーチ窓。
2階講堂。アールデコ調の天井の装飾が素晴らしい。郷土資料館という利用とはいえ、1階も2階も民俗資料とかが乱雑に置かれているのがちょっと…。もう少し建物を生かした展示にして欲しいですが。
塔屋へと上がる螺旋階段。
塔屋最上階。見晴らしは抜群。何の部屋だったか忘れました。
さらに西へ。
ザ白梅クラシックガーデン。室山町。醸造会社だったようです。
亀山製糸室山工場。室山町。明治36年。
明治後期の装飾に富んだ木造の工場棟が残されています。
玄関部分の破風。所々に和風の要素があります。
軒周りの凝った装飾とか工場の建物とは思えない豪華さ。
工場棟というより学校か役場のような建物。
明治期の近代建築として、建物のレベル・規模ともに一級の建物ですが、現状はかなりの破損が…
裏側から。間違いなく文化財クラスの建物ですが、このままでは崩壊もしくは取り壊されるのを待つばかり。失われるには惜しい建物。何とかしてもらいたいものですが…。
以上で四日市市の近代建築探索を終えましたが、旧東洋紡の煉瓦倉庫を始め、訪問できてない建物がまだいくつかあり、それらは次の機会とします。
おまけ。
富田浜駅で出会った三毛猫さん。駅に住み着いているようですが、とても人懐っこい子でした。
膝にまで乗ってきたwしばし探索を中断し、遊んでました。
あれから3年余り経ったけど、元気にしているかなぁ。
おわり。
四日市市の近代建築探索は冨田浜駅からスタート。北方面に向かった後、南下して四日市市の中心部へと向かいました。今回はイオンモール四日市近くの旧東洋紡の煉瓦倉庫は時間の都合上スルー。
アミカン本社屋。昭和初期。富田浜元町。最初の訪問建物。国登録有形文化財。
スクラッチタイルの中々立派なビル。
塔屋部分の窓のデザインが良い感じ。
アミカン敷地内のRC倉庫。
こちらも戦前建築ですね。
アミカン第三工場社屋。南富田町。昭和初期か。平屋の洋館が残されています。傷みが目立ちます。
門衛所。同時期の建築でしょうか。
ここから南下。
海岸沿いを歩いていると、大規模な古いRC建築を発見。富田浜元町。
一目見て、戦前の建物と分かりました。
背面から。
丸窓も見えます。
建物は軒の水平ラインを強調したデザイン。インターナショナルスタイルという感じでしょうか。
同潤会青山アパートもそんな感じだっけ。
正面玄関。
内部をちょっと覗いてみました。これだけでは分からないですが、建物内は昔の面影を残していそうです。今回の探索で偶然見つけた建物で、他サイトでも一切取り上げられていない物件。航空写真で見たら相当大規模な邸宅ですが、いくら調べてもこの建物の素性は分かりませんでした。しかし、戦前のインターナショナルスタイルの邸宅としては一級の建築だと思ってます。今回最大の成果。
さらに南下。
富田浜病院の煉瓦塀。
古そうなアーチの煉瓦塀がありました。何の説明板も無かったですが、大正4年開業という富田浜病院に使われていた煉瓦塀かも。
富田浜駅前の洋館住宅。昭和初期頃でしょうか。
この写真を撮っているとき、オッサンに絡まれる事態に。
とりあえず穏便に済ませたけど、正直貼り倒したいくらいムカついた。
気を取り直して南下。
富田浜の洋館付き大規模住宅。植栽で良く見えませんが、立派な洋館が見えます。
富田浜は現在は埋め立てられていますが、かつては海水浴場として知られ、戦前から別荘地として発展しました。その名残の洋館が残されています。
さらに南下。
W邸。羽津甲。昭和初期か。羽津甲地区も戦前に区画整理された分譲地でした。
立派な洋館付きの住宅です。
W邸のステンドグラス。個人宅でこれだけのステンドグラスを使用しているということは、相当財力のある家主だったんでしょう。
K邸。羽津甲。昭和初期か。W邸の向かいにある洋館。
背面。広い庭ですね。
気になった建物。新しいかも。羽津甲には他にも洋館付き住宅があることが分かりましたが、この時は気づかなかったのが残念。
ここから四日市市街地へと向かいます。
H邸。富士町。洋館付き住宅ですが、もしかしたら戦後かも。
浅野屋。気になった建物。場所失念。
大正館洋館。西新地。大正期か。大正時代創業の料亭旅館。玄関脇にタイル張りの洋館があります。
洋館部分。引きが取れないから部分的にしか撮影できない。
旧四日市市立図書館。諏訪栄町。昭和4年。国登録有形文化財。大正館の向かいの諏訪公園にある建物。昭和天皇御大典記念で建てられた図書館。
現在は市の施設として使用されています。
本をかたどったレリーフ。皇紀である2588の文字があります。
可愛らしいウサギの餅つきのレリーフ。
続いて四日市港方面へ。
旧熊沢ビル。末広町。大正3年。
築100年以上となる古いビルです。
バットレスと柱頭飾りが大正らしさを出してますね。現在も別企業の事務所ビルとして使用。
ここから一気に西へ。
旧四郷村役場。西日野町。大正10年。現在は郷土資料館として利用されています。
塔屋がシンボリックな立派な洋館です。
階段。アールデコ調ですかね。
踊り場のアーチ窓。
2階講堂。アールデコ調の天井の装飾が素晴らしい。郷土資料館という利用とはいえ、1階も2階も民俗資料とかが乱雑に置かれているのがちょっと…。もう少し建物を生かした展示にして欲しいですが。
塔屋へと上がる螺旋階段。
塔屋最上階。見晴らしは抜群。何の部屋だったか忘れました。
さらに西へ。
ザ白梅クラシックガーデン。室山町。醸造会社だったようです。
亀山製糸室山工場。室山町。明治36年。
明治後期の装飾に富んだ木造の工場棟が残されています。
玄関部分の破風。所々に和風の要素があります。
軒周りの凝った装飾とか工場の建物とは思えない豪華さ。
工場棟というより学校か役場のような建物。
明治期の近代建築として、建物のレベル・規模ともに一級の建物ですが、現状はかなりの破損が…
裏側から。間違いなく文化財クラスの建物ですが、このままでは崩壊もしくは取り壊されるのを待つばかり。失われるには惜しい建物。何とかしてもらいたいものですが…。
以上で四日市市の近代建築探索を終えましたが、旧東洋紡の煉瓦倉庫を始め、訪問できてない建物がまだいくつかあり、それらは次の機会とします。
おまけ。
富田浜駅で出会った三毛猫さん。駅に住み着いているようですが、とても人懐っこい子でした。
膝にまで乗ってきたwしばし探索を中断し、遊んでました。
あれから3年余り経ったけど、元気にしているかなぁ。
おわり。