2021年10月17日
旧亀岡商工会館探索レポ日記
※11/21、内部の見学をしてきました。最後の内部公開です。
旧亀岡商工会議所内部探索レポ日記
亀岡駅南口にある亀岡サンガスタジアムの南側に半ば廃墟化した古いビルがあります。これは旧亀岡商工会館という建物で、昭和33年に完成した建物。老朽化により2022年2月末までに解体されることが決定しており、戦後建築ではありますが、記録に留めようと向かいました。
元々は保津川下りの経営権を取得した阪急電鉄が保津川観光会館という宿泊施設を兼ねた商業施設として建設したのが最初(噂では阪急嵐山駅から亀岡市まで沿線を延ばす予定があったとか)でしたが、昭和48年に保津川遊船企業組合が発足し、阪急電鉄が経営権を手放してからは亀岡商工会議所として使用されたとのこと。しばらくはそのまま宿泊施設・商業施設として使用されてたものと思われますが、私が知る限り(20年前)にはすでに半ば廃墟状態だったと思います。
近年まではテナントが1つ入り、あとは亀岡市関連の団体の事務所として使用されていたようですが、現在はほぼ使われていません。
亀岡商工会館の看板。
エントランス。自販機が現役で綺麗なのがミスマッチに見えます。
近年まで入っていたレストラン。
現在は看板も蔦に覆われ荒れ果ててます。
エントランスの照明。
エントランスの案内板。一応組合などの団体の文字がありますが、どうなんでしょう。もう訂正されずに放置されている気が。
内部。一応照明は点灯していたので、完全な廃墟ではないようです。
残存しているテナント名。花屋さんだったのでしょうか。
背面。元々は宿泊施設としても建てられた建物なのでかなり大きさがあります。
内部には当時の大浴場も残されているようです。※読売新聞記事より
裏側へ。
外階段が螺旋階段とは中々洒落てますが、ちょっと怖いかも。
裏側の2階以上はベランダになっており、かつての宿泊施設としての名残があります。
1階部分は広い空間で、売店か大食堂の空間だった感じに見えます。現在は希少生物の研究施設(アユモドキ)という張り紙がされていますが、ほぼ物置状態。
建物を一通り見て後にしました。昭和レトロ感と廃墟感を今に残す亀岡商工会館。あと数ヶ月でその姿を消していきます。