2021年11月28日

加西市・川西航空機姫路製作所鶉野工場工員宿舎街探索レポ日記

無題











兵庫県加西市の鶉野の地にあった姫路海軍航空基地の北西側に昭和19年、川西航空機姫路製作所の組み立て工場が完成しました。これが鶉野工場で、姫路製作所にて生産された局地戦闘機の紫電及び紫電改の部品を組み立て、テスト飛行するために飛行場の側に造られた工場でした。
姫路海軍航空基地や川西航空機姫路製作所鶉野工場に関しては多くの情報がネットで上げられているため周知のものでしたが、昭和22年の航空写真を見ると、姫路海軍航空基地及び川西航空機姫路製作所鶉野工場の西側、現在の新生町の場所が明らかに工員宿舎街と思われる区画整理され長屋型の横長の建物が建ち並ぶ一画があるのに気づきました。
昭和22年新生町











※国土地理院HP公開、昭和22年航空写真に写る工員宿舎街。
川西航空機姫路製作所鶉野工場に関してはネットで検索すると結構出てきますが、この新生町のエリアに関しては情報が無く確証は得られなかったものの、ストリートビューで確認した建物の造りは、過去に海軍工廠等で見かけた長屋型の工員宿舎の造りと酷似したものでした。

2第四寄宿舎










※参考・三重県亀山市、鈴鹿海軍工廠関分工場第四寄宿舎。

鈴鹿海軍工廠平田町官舎B-3










※参考・三重県鈴鹿市、鈴鹿海軍工廠平田工員宿舎。
20鹿原地区工員宿舎1










※参考・京都府舞鶴市、朝来第三海軍火薬廠鹿原工員宿舎。

8朝来中工員宿舎9










※参考・京都府舞鶴市、朝来第三海軍火薬廠朝来中工員宿舎。

2年前から目を付けていたエリアでしたが、今回、姫路海軍航空基地の見学会に参加するため加西市に赴く予定が出来たことと、紫電改展示館のボランティアスタッフのおじさんの証言から、このエリアは間違いなく川西航空機姫路製作所鶉野工場の工員宿舎街と確定できたため、探索レポ日記を作成することにしました。
姫路海軍航空基地跡遺構探索レポ日記(2021年6月16日探索)

川西航空機姫路製作所鶉野工場工員宿舎遺構位置図











※今回探索した川西航空機姫路製作所鶉野工場工員宿舎街の遺構位置図。
工員宿舎街のうち、南側エリアの遺構はは全く残されていませんでした。
しかし、北側エリアはほとんどの建物が残されている上に、何件かは当時の面影が残され、かつての工員宿舎街の雰囲気を感じることが出来ました。
以下、遺構位置図に沿って紹介していきます。写真に写る各建物は位置図で確認してください。

2.全景










川西航空機姫路製作所鶉野工場工員宿舎街の全景。東側から。
1.全景










正面入り口と思われる箇所。北から。
3.工員宿舎1










撮影方向 0貳嵋迷Δ砲△訶貔召猟未蝓
4.工員宿舎2










撮影方向◆この通りの工員宿舎はオリジナルの外観が比較的良く残されています。
IMG_3249










窓に小さなベランダを設けるのも当時の工員宿舎の特徴でもあります。
6.工員宿舎4










撮影方向。南側の部分はいくつか取り壊されています。
5.工員宿舎3










撮影方向ぁ
7.工員宿舎3










窓部分にオリジナルの雰囲気を残しています。
7.工員宿舎5










撮影方向ァ撮影方向△猟未蠅鯣紳仟Δ寮沼Δら撮影。

8.工員宿舎6










撮影方向Α9員宿舎の半分だけ残されてリフォームされています。
13.工員宿舎







撮影方向А撮影方向,猟未蠅糧紳仟Δ寮沼Δら撮影。こちら側は工員宿舎が両側とも良く残されています。
9.工員宿舎7










工員宿舎┳梓僂呂なり改修されていますが、プランは当時のままのようです。
9.工員宿舎8











工員宿舎押6瓩で確認するのを忘れていた建物。ただ、外観は大きく改修されているようです。
今回、韻鉢欧旅員宿舎の確認を逃してしまいました。
10.集会所か










建物魁昭和22年の航空写真にも同じ場所に建物が写ってますが、他の工員宿舎とは規模や造りが異なっています。
11.集会所か










建物海稜慳漫

IMG_3268










建物海慮軸愽分。建物の造り、基礎ともに戦前であることは間違いないと思います。
ここでは集会所と仮定しておきます。

その他、周辺で気になったもの。

IMG_3250











工員宿舎街の北側民家にあるコンクリート塀。戦前の造りの可能性があり、参考として撮影。
IMG_3251










その隣に建つ空き家。戦前の古民家ですが、庇部分の柱の造りが通常の民家にはあまり見られず、どちらかというと軍関係とか軍事工場関連の建物とかに見られるような感じなので、参考として撮影。
IMG_3259










新生町公民館の前にある花壇に転用されたコンクリート製排水溝。戦前の可能性があるため撮影。
素掘り池







工員宿舎街の北側の畑地にある方形の大きな素掘りの池。戦時中のものか分かりませんし、工員宿舎街との関連も不明ですが、気になったので。

新生町に残る川西航空機姫路製作所鶉野工場の工員宿舎群は空き家も目立ち、痛みも目立ってきている建物も多くあります。リフォームされている建物以外はいずれ無くなる可能性があると思われます。

besan2005 at 12:38│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 兵庫県 | 旧軍遺構

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