2022年01月31日
姫路市の近代建築探索レポ日記(姫路市街編)
姫路市にある近代建築を探索してきました(2022年1月29日)。今回は姫路市街。姫路市には網干区に多くの良質な近代建築が残されていますが、今回は時間的に無理でしたので次回に。
※2022年12月30日に網干区の探索を行いました。姫路市網干区の近代建築探索レポ日記
まずは駅前の2号線に入り、そのまま西へ。
中国銀行姫路支店。姫路市白銀町。
近代建築のサイトに全然取り上げられてないので、戦後建築だと思います。恐らく昭和20年代後半かと。しかし、戦前の古典様式の雰囲気を残すこの建物のデザインは好きですね。
くにかね商店。姫路市白銀町。看板建築。
ひめしんリース。姫路市忍町。こちらも戦後建築ですが、外壁はタイル張りになってますね。
和洋折衷住宅。花影町。
山陽色素第二工場。姫路市千代田町。昭和6年。かつては川沿いに大規模な煉瓦建物がありましたが、2013年に取り壊され、敷地内の奥に少し残るのみです。
20年ほど前に見学会で行ったときに撮影した写真。立派な煉瓦建築でしたが…。
北上し、姫路城方面へ。
洋館付き住宅。姫路市西新町。
かなり老朽化してますが、一応住人はいるようです・・・
ここから姫路城方面に向かうため東へ。
吉田服装店。姫路市元町。
1階の木製の扉部分や窓部分は古そうです。ただ、正面は新しそう。現代の看板建築かな。
洋館住宅。姫路市龍野町。新しそうに見えます。ただ、センスはめっちゃいい!
ちなみにこの建物の向かいにかつては「澤田医院」というレトロな建物がありましたが、すでに更地になってました。
白鷺橋。姫路市本町。昭和8年。
重厚な石造りの欄干は姫路空襲により高熱を受けボロボロになってます。
反対側。
全体。
親柱の破損状況を見ると、いかに激しい熱を受けたか分かります。姫路空襲の状況を伝える貴重な建造物です。
旧第三十四銀行姫路支店。姫路市坂元町。
煉瓦造の重厚な銀行建築。現在は今井医院として大切に使用されています。
K邸。姫路市坂元町。個人宅ですが、規模も大きく中々立派な住宅です。
かつては事務所建築か商店建築だったのでしょうか。
お食事処すず。姫路市綿町。
レトロな建物の食堂。他サイトの過去の記事を見ると、色んな店舗が何度か入れ替わってます。
旧逓信省姫路電信局。総社本町。昭和5年。
現在は姫路モノリスという施設になってます。
姫路護国神社境内にある石造建物。姫路市本町。トイレかなと思い近寄って見つけた建物。
軒周りのデンティル装飾を見ても古そうに見えました。姫路護国神社は昭和13年創建とのことで、この建物もとりあえず昭和13年としておきます。公式サイト含め色々調べましたがこの建物の素性は分からず。休憩所でしょうか。よく見たら、空襲で破損した痕を補修したような部分も見えます。
姫路カトリック教会聖ザビエル館。姫路市本町。旧陸軍第10師団司令部跡地に建てられている教会。師団司令部の付属建物を流用した可能性を考え、色々調べましたが、どうやら戦後建築のようです。外観は古そうに見えたんですけどねぇ。
旧陸軍第10師団長官舎。姫路市本町。大正13年。こちらは正真正銘の旧陸軍の建物。
オシャレな洋館です。かつては日本建築の主屋が接続していました。
正門の門柱にある木枠の郵便受け。
旧陸軍第10師団兵器庫・被服庫。姫路市本町。明治38年。
現在は姫路市美術館として使用されています。
1枚目の姫路城は、この近くから撮影したもの。さすがに大きいです。
ここから姫路城の北側へ。
K邸。姫路市坊主町。
可愛らしい小さな洋館付きの住宅です。
K邸。姫路市坊主町。大きなお屋敷に付属している洋館。
F邸。姫路市八代町。こちらも大きなお屋敷に付属する洋館。シャッターの目が粗いので、シャッター越しじゃない写真も撮ることは可能でしたが、さすがに不審者過ぎるので断念(笑)
Y邸。姫路市八代町。
白亜の洋館が付属しています。
N邸。姫路市八代町。
可愛らしい洋館が付属する住宅。この辺りは洋館付き住宅が多く存在します。
ここから東方面へ。
町裏浄水場。姫路市八代町。昭和4年。浄水場内に当時の洒落た建物が残されています。
しかし、立ち入り禁止なので、外からフェンス越しにズームして撮影。
管理棟?の洋館。かなりレベルの高い洋館です。
これはポンプ室の建物かな? ここから西中島地区まで北上。
洋風商店建築。姫路市八代町。
旧神戸銀行野里支店。姫路市大野町。古びた掲示板に神戸銀行野里支店の文字がありました。
戦後建築でしょうが、中々雰囲気のある建物。神戸銀行は昭和48年に太陽銀行と合併。その後、太陽神戸三井銀行→さくら銀行となり、現在の三井住友銀行となりました。この旧神戸銀行野里支店の建物は最近までお茶を扱う店舗として使用されていたようですが、現在は空家となってます。
野里通りを北上。洋風商店建築。姫路市大野町。
洋館住宅。姫路市大野町。
旧看板建築。姫路市大野町。野里通りを抜けて西中島地区へ。
A邸。姫路市西中島町。
小さな洋館の付いた住宅。
T邸。姫路市西中島町。中々オシャレな洋館のある住宅。
出窓が可愛らしいですね。琥珀というカフェとしても使用されているようですが、残念ながらこの日は閉まってました。本来なら開いている日だったはずなんですが。洋館の中、見たかったなぁ。
T邸。姫路市西中島町。
こちらも可愛らしい洋館のついた住宅。洋館付き住宅は多いですが、それぞれに個性がありますね。
Harb。姫路市西中島町。スクラッチタイルの洋館。元事務所でしょうか。
再び南下し八代町方面へ。
I邸。姫路市八代町。
こちらも可愛らしい洋館の付いた住宅。
旧田靡製麺本社。姫路市八代本町。昭和7年
現在は縁というカフェとして使用されており、建物の側に改修の経緯を記した説明板があります。
屋根には田靡製麺の社号があります。
洋館付き住宅。姫路市八代本町。
ちょっと奥にあるため一部しか見えないのが残念。
洋館住宅。姫路市北八代1丁目。
旧姫路高校本館。姫路市新在家本町。大正15年。現在は兵庫県立大学のゆりの木会館となっています。
旧姫路高校講堂。大正15年。本館・講堂とも敷地内からの撮影は出来なかったので、外から撮影。
ここから南下。
煉瓦倉庫。姫路市南八代町。
民家の倉のようですが、中々立派な煉瓦の倉です。しかし、窓が全然ない・・・。
M邸。姫路市鷹匠町。庭木で見づらい・・・
S邸。姫路市山野井町。物凄いインパクトのあった洋館。
3階建てというのも珍しいですが、その外観も中々のもの。しかし、どういう様式の建物なんでしょうね。ドイツ風?
ここから再び姫路城の東へ。
勝原薬局。姫路市竹田町。昭和2年。
かなり立派で豪華な薬局。元医院かなと思いましたが、どうやら当初から薬局だったようです。
塔屋部分の棟。
しかし、立派な建物ですねぇ。昔はこの辺りのランドマークだったんでしょう。
旧姫路信用金庫同心町出張所。姫路市同心町。後から知りましたが、以前は姫路信用金庫同心町出張所の建物だったようです。現在は個人宅?
一見新しく見えますが、基礎周りや外壁、柱を見るとかなり古そうです。大正期まであるかもしれません。
元々は姫路信用金庫同心町出張所以前から銀行だったのかもしれません。詳細が気になります。
五軒邸の住宅。姫路市五軒邸。
奥に洋館らしきものが見えます。
T邸。姫路市五軒邸。
姫路市内には洋館付き住宅が多く残ってます。まだ他にもあるかも。
O邸。姫路市五軒町。洋館住宅。門も当時のままのようです。
ここから播但線のほうへ。
サンエス石膏事務所。姫路市神屋町。大きな洋館の事務所です。
ぱっと見、昭和初期とかの建物に見えますが、あるサイトでは戦後すぐの航空写真に見かけないとの情報も。移築してきたのかもという意見ですが…。
これにて姫路市街の近代建築探索終了。朝8時30分に探索を開始して、探索を終えたのが15時。6時間半休みなしのぶっ通しで歩き回ったため、さすがにヘトヘトに。時間とスマホのバッテリーの件もあり、本当は網干区へも行けたらと思ってましたが、さすがに断念。またの機会に回すことにしました。それでも下調べでは見つけてなかった建物を含め、多くの建物に出会えて楽しい探索となりました。