2022年03月06日
丹波市氷上町・青垣町、朝来市和田山町、養父市八鹿町、豊岡市日高町の近代建築探索レポ日記
兵庫県北部の丹波市氷上町、朝来市和田山町、養父市八鹿町、豊岡市日高町の近代建築の探索をしてきました。
同じ丹波市内の山南町、豊岡市街地の近代建築探索レポ日記は過去の記事にあります。
(丹波市柏原町は記事未作成。探索済み。)
※丹波市山南町の近代建築探索レポ日記
※豊岡市の近代建築探索レポ日記
※豊岡市・旧中江種造別邸(現・豊岡カトリック教会)レポ日記
※朝来市和田山町〜神子畑の近代建築探索レポ日記
まずは丹波市氷上町へ。

香良公民館。丹波市氷上町香良。

典型的な下見板張りの昭和戦前の公民館建築ですね。

2棟ありそこそこ規模は大きいです。

玄関部分の額。その下には当時のものらしい玄関灯が。
綺麗に改修されて大切に使われています。いつもでも残ってほしいですね。
続いて丹波市青垣町へ。

次の目的地へ向かう途中で見かけた古い建物。丹波市青垣町西芦田。

入り口部分に赤い照明があるので、元は消防団の倉庫だったと思われますが、戦前っぽい中々の古さ。
続いて青垣町の市街地へ。

洋風商店建築。丹波市青垣町佐治。小さいですが中々の雰囲気。

酒徳酒店。丹波市青垣町市原。大正4年頃。中々の存在感のある洋風の外観の酒屋さん。

アーチ部分の屋号。
続いて朝来市和田山町の糸井へ。

旧糸井中学校。朝来市和田山町高生田。

廃校となった木造校舎が残されています。

昔懐かしい木造校舎。戦前の築と思われます。

昔は地方の郊外によく見られた木造校舎も数がだいぶ少なくなりました。

校舎の横にある付属屋。

校舎の扉の一部が外されて中が見れる状態だったので覗いてみました。現在は倉庫として使用されているようで、内部は荒れ気味でした。いつまで残ってくれるのでしょうか。
旧糸井中学校を後にしもう少し奥へ。

旧糸井郵便局。朝来市和田山町和田。

昭和初期頃でしょうか。玄関扉には今も「糸井郵便局」の文字が。

屋根の棟瓦には今も〒マーク。

1階屋根の軒下には、文化持ち送りが。実家の家にも使われているこの持ち送り。見かけると親近感湧きます。

伊勢市の近代建築探索で見かけた元郵便局建物「灯りの家」に似た建物ですね。

その旧糸井郵便局の近くにほぼ倒壊している廃墟が。

所々残されている部分を見ると、かつては大きな洋館だったようです。

窓も鎧戸だったようで、相当レベルの高い洋館だったよう。

反対側に回ると木造の大きな倉庫が残されていました。こちらは倒壊してません。

2013年のストリートビューを見ると、すでに2階部分の壁が落ちてますが、まだ形を保っています。
現在はストリートビューに写る扉のある壁が崩れ落ち、階段の手摺がむき出しになってます。

側面。2013年時点は何とか形を保っており、かつての姿を確認できます。感じからして元医院だったのでしょうか。ここ最近の大雨や大雪で倒壊してしまった感じです。かつての姿を見てみたかったですが。
次は養父市へ。

JR養父駅。養父市堀畑。明治41年。

こちらも昔懐かしい木造駅舎。

養父駅の額。

内部も当時のままに大切に使われています。いい雰囲気ですね。椅子に座っていると。何となく郷愁を感じます。
この近くに高田公民館という昭和初期頃の大型の洋館建物がストリートビューに写っており、楽しみに向かいましたが、残念ながら建て替え・・・。
続いて八鹿町方面へ。

JR八鹿駅。養父市八鹿町八鹿。昭和9年。

養父駅と違い洋風の駅舎です。

八芒星の窓がオシャレ。

郡是製糸八鹿工場本館。養父市八鹿町。昭和3年。国登録有形文化財。

角に玄関を設けた堂々かつ美しい洋館事務所。

かつてここには広大な郡是製糸の工場がありました。現在跡地はやぶ市民交流広場となってます。

郡是製糸の施設は本館、門衛所、正門が保存されています。

グンゼ株式会社八鹿工場のプレート。

本館はオリジナルの姿に改修され、交流スペースとして活用されています。

本館事務所のカウンター。

カウンター部分はアーチ型になっており、オシャレ。

奥の個室。事務所内の大部屋は打ち合わせされており撮影できず。

2階も見たかったですが、残念ながら立ち入り禁止。

門衛所も保存されているのが素晴らしいです。今は物置ですが、こちらも何か活用して欲しいですね。

外観は福知山市にある郡是製糸福知山工場の本館とよく似ています。八鹿工場の本館と同じ昭和3年の築ですし、同じ設計者もしくは郡是製糸内に設計・建築を担当する営繕課のような部署があったのかもしれません。
郡是製糸八鹿工場本館を後にし、周辺を探索。

郡是製糸八鹿工場本館の側にある和風の建物。恐らく郡是製糸八鹿工場の工員宿舎だったものと思われます。福知山工場にもかつて同じような建物がありました。

諏訪区公会堂。養父市八鹿町八鹿。こちらも昭和初期でしょうか。

仲町公会堂。養父市八鹿町八鹿。

玄関部分に戦前の建物としての意匠が残されています。しかし、入り口が分かりづらい。

対岸から見た仲町公会堂。割と大きな建物です。

仲町公会堂近くにある洋館。養父市八鹿町八鹿。

以前はクリーニング店だったらしいですが、元々の用途は不明。

屋根は増築されてますが、軒周りの蛇腹装飾は残されています。

玄関部分はペディメントの装飾。結構手が込んでおり、大正〜昭和初期の建物かもしれません。
なんとなく医院とかだったのかなと思ってますがどうでしょうか。

木村写真館。養父市八鹿町八鹿。2階から上にオリジナルの姿が残されています。

1階と2階の間のモルタルにうっすらと「木村寫眞場」の文字が残されています。
次に豊岡市日高町方面へ。

旧水出医院。養父市八鹿町伊佐。

大正〜昭和初期頃と思われる意匠に富んだレベルの高い洋館建築。

玄関の「水出医院」の文字。

素晴らしい建物ですが、空き家状態で荒れてます。何か再活用されればいいですが、狭い集落の中という立地のため、難しいでしょうね。
最後に向かったのは豊岡市日高町。

旧岩中公民館? 豊岡市日高町岩中。

旧日高町役場へ向かう最中に見かけた建物。立地や雰囲気的に元公民館の建物に思えます。

玄関に掲げられた額。恐らく「岩中公民館」の文字が書かれていたと思われますが、現在は消えてしまい判読不能。

ガラス越しに内部を撮影。だいぶ荒れており、現在は使われていないようです。

別方向から。床の間付きの立派な部屋だったようです。

旧日高町役場。豊岡市日高町日置。昭和10年。

現在は江原河畔劇場という施設として再活用されています。旧日高町役場を保存し再活用されているのは素晴らしいですが、内部は扉を除き全て改修され面影が残されていないのが残念。せめて階段とか町長室とかはオリジナルの状態で保存して欲しかった。
これにて今回の近代建築探索は終了。丹波市・朝来市・豊岡市は中心部の探索は以前行いましたが、郊外はまだで、未探索だった養父市と合わせて探索したわけですが、結果、新たに確認した建物を含め結構良い近代建築を見ることが出来たのは成果でした。

ただ、養父市の高田公民館がすでに建て替えられていたのが残念でした。

ストリートビューに写るかつての高田公民館。これを見た時、是非この目で見たいと楽しみにしながら向かったのですが…。まぁストリートビューの撮影時期が2013年でしたし。
同じ丹波市内の山南町、豊岡市街地の近代建築探索レポ日記は過去の記事にあります。
(丹波市柏原町は記事未作成。探索済み。)
※丹波市山南町の近代建築探索レポ日記
※豊岡市の近代建築探索レポ日記
※豊岡市・旧中江種造別邸(現・豊岡カトリック教会)レポ日記
※朝来市和田山町〜神子畑の近代建築探索レポ日記
まずは丹波市氷上町へ。

香良公民館。丹波市氷上町香良。

典型的な下見板張りの昭和戦前の公民館建築ですね。

2棟ありそこそこ規模は大きいです。

玄関部分の額。その下には当時のものらしい玄関灯が。
綺麗に改修されて大切に使われています。いつもでも残ってほしいですね。
続いて丹波市青垣町へ。

次の目的地へ向かう途中で見かけた古い建物。丹波市青垣町西芦田。

入り口部分に赤い照明があるので、元は消防団の倉庫だったと思われますが、戦前っぽい中々の古さ。
続いて青垣町の市街地へ。

洋風商店建築。丹波市青垣町佐治。小さいですが中々の雰囲気。

酒徳酒店。丹波市青垣町市原。大正4年頃。中々の存在感のある洋風の外観の酒屋さん。

アーチ部分の屋号。
続いて朝来市和田山町の糸井へ。

旧糸井中学校。朝来市和田山町高生田。

廃校となった木造校舎が残されています。

昔懐かしい木造校舎。戦前の築と思われます。

昔は地方の郊外によく見られた木造校舎も数がだいぶ少なくなりました。

校舎の横にある付属屋。

校舎の扉の一部が外されて中が見れる状態だったので覗いてみました。現在は倉庫として使用されているようで、内部は荒れ気味でした。いつまで残ってくれるのでしょうか。
旧糸井中学校を後にしもう少し奥へ。

旧糸井郵便局。朝来市和田山町和田。

昭和初期頃でしょうか。玄関扉には今も「糸井郵便局」の文字が。

屋根の棟瓦には今も〒マーク。

1階屋根の軒下には、文化持ち送りが。実家の家にも使われているこの持ち送り。見かけると親近感湧きます。

伊勢市の近代建築探索で見かけた元郵便局建物「灯りの家」に似た建物ですね。

その旧糸井郵便局の近くにほぼ倒壊している廃墟が。

所々残されている部分を見ると、かつては大きな洋館だったようです。

窓も鎧戸だったようで、相当レベルの高い洋館だったよう。

反対側に回ると木造の大きな倉庫が残されていました。こちらは倒壊してません。

2013年のストリートビューを見ると、すでに2階部分の壁が落ちてますが、まだ形を保っています。
現在はストリートビューに写る扉のある壁が崩れ落ち、階段の手摺がむき出しになってます。

側面。2013年時点は何とか形を保っており、かつての姿を確認できます。感じからして元医院だったのでしょうか。ここ最近の大雨や大雪で倒壊してしまった感じです。かつての姿を見てみたかったですが。
次は養父市へ。

JR養父駅。養父市堀畑。明治41年。

こちらも昔懐かしい木造駅舎。

養父駅の額。

内部も当時のままに大切に使われています。いい雰囲気ですね。椅子に座っていると。何となく郷愁を感じます。
この近くに高田公民館という昭和初期頃の大型の洋館建物がストリートビューに写っており、楽しみに向かいましたが、残念ながら建て替え・・・。
続いて八鹿町方面へ。

JR八鹿駅。養父市八鹿町八鹿。昭和9年。

養父駅と違い洋風の駅舎です。

八芒星の窓がオシャレ。

郡是製糸八鹿工場本館。養父市八鹿町。昭和3年。国登録有形文化財。

角に玄関を設けた堂々かつ美しい洋館事務所。

かつてここには広大な郡是製糸の工場がありました。現在跡地はやぶ市民交流広場となってます。

郡是製糸の施設は本館、門衛所、正門が保存されています。

グンゼ株式会社八鹿工場のプレート。

本館はオリジナルの姿に改修され、交流スペースとして活用されています。

本館事務所のカウンター。

カウンター部分はアーチ型になっており、オシャレ。

奥の個室。事務所内の大部屋は打ち合わせされており撮影できず。

2階も見たかったですが、残念ながら立ち入り禁止。

門衛所も保存されているのが素晴らしいです。今は物置ですが、こちらも何か活用して欲しいですね。

外観は福知山市にある郡是製糸福知山工場の本館とよく似ています。八鹿工場の本館と同じ昭和3年の築ですし、同じ設計者もしくは郡是製糸内に設計・建築を担当する営繕課のような部署があったのかもしれません。
郡是製糸八鹿工場本館を後にし、周辺を探索。

郡是製糸八鹿工場本館の側にある和風の建物。恐らく郡是製糸八鹿工場の工員宿舎だったものと思われます。福知山工場にもかつて同じような建物がありました。

諏訪区公会堂。養父市八鹿町八鹿。こちらも昭和初期でしょうか。

仲町公会堂。養父市八鹿町八鹿。

玄関部分に戦前の建物としての意匠が残されています。しかし、入り口が分かりづらい。

対岸から見た仲町公会堂。割と大きな建物です。

仲町公会堂近くにある洋館。養父市八鹿町八鹿。

以前はクリーニング店だったらしいですが、元々の用途は不明。

屋根は増築されてますが、軒周りの蛇腹装飾は残されています。

玄関部分はペディメントの装飾。結構手が込んでおり、大正〜昭和初期の建物かもしれません。
なんとなく医院とかだったのかなと思ってますがどうでしょうか。

木村写真館。養父市八鹿町八鹿。2階から上にオリジナルの姿が残されています。

1階と2階の間のモルタルにうっすらと「木村寫眞場」の文字が残されています。
次に豊岡市日高町方面へ。

旧水出医院。養父市八鹿町伊佐。

大正〜昭和初期頃と思われる意匠に富んだレベルの高い洋館建築。

玄関の「水出医院」の文字。

素晴らしい建物ですが、空き家状態で荒れてます。何か再活用されればいいですが、狭い集落の中という立地のため、難しいでしょうね。
最後に向かったのは豊岡市日高町。

旧岩中公民館? 豊岡市日高町岩中。

旧日高町役場へ向かう最中に見かけた建物。立地や雰囲気的に元公民館の建物に思えます。

玄関に掲げられた額。恐らく「岩中公民館」の文字が書かれていたと思われますが、現在は消えてしまい判読不能。

ガラス越しに内部を撮影。だいぶ荒れており、現在は使われていないようです。

別方向から。床の間付きの立派な部屋だったようです。

旧日高町役場。豊岡市日高町日置。昭和10年。

現在は江原河畔劇場という施設として再活用されています。旧日高町役場を保存し再活用されているのは素晴らしいですが、内部は扉を除き全て改修され面影が残されていないのが残念。せめて階段とか町長室とかはオリジナルの状態で保存して欲しかった。
これにて今回の近代建築探索は終了。丹波市・朝来市・豊岡市は中心部の探索は以前行いましたが、郊外はまだで、未探索だった養父市と合わせて探索したわけですが、結果、新たに確認した建物を含め結構良い近代建築を見ることが出来たのは成果でした。

ただ、養父市の高田公民館がすでに建て替えられていたのが残念でした。

ストリートビューに写るかつての高田公民館。これを見た時、是非この目で見たいと楽しみにしながら向かったのですが…。まぁストリートビューの撮影時期が2013年でしたし。