2023年11月18日

西ノ京児童公園に残る都市公園の近代化遺産

京都市中京区西ノ京笠殿町にある西ノ京児童公園を探索しました。
西ノ京児童公園は昭和14年8月1日に開園した児童公園で、昭和10年代に土地区画整理事業や住宅地の改良事業等で京都市内各地に造られたものの1つです。

※昭和10年代に京都市内各地に開園した児童公園・都市公園に関しては、紫野柳公園の記事にて触れています。
紫野柳公園に残る都市公園の近代化遺産

3西ノ京児童公園北門










西ノ京児童公園西門。
4西ノ京児童公園北門










西門を公園側から。京都市内の戦前の児童公園はほぼ門柱と塀はコンクリート製ですが、各公園によって意匠が異なりますし、同じ公園でも門ごとにデザインが異なる場合もあります。
西門は開口部側の角をアールにしただけのシンプルなもの。
1西ノ京児童公園西門 昭和14年8月1日 中京区西ノ京笠殿町










北側西門。西門と同じデザイン。
2西ノ京児童公園西門










北側西門を公園側から。
5西ノ京児童公園北門










北側東門。西ノ京児童公園の3つの門は全て同じデザイン。
6西ノ京児童公園北門










北側東門を公園側から。
7西ノ京児童公園北西隅塀










西ノ京児童公園の北西角の塀。隅が切られています。
8西ノ京児童公園西塀










北側の塀。四角を基調としたシンプルなデザイン。
西ノ京児童公園内には数は少ないですが、開園当時の遺構がいくつか残されています。
9西ノ京児童公園ベンチ










コンクリート製のベンチ。角を丸く仕上げています。古いタイプのもの。
10西ノ京児童公園ベンチ










別のベンチ。同じデザイン。
11西ノ京児童公園国旗掲揚台










公園の東端にあるコンクリート構造物。
12西ノ京児童公園国旗掲揚台










裏側を見ると国旗掲揚台だとわかります。戦前の公園には大抵国旗掲揚台がありました。
紀元二千六百年記念で設置されたものも多く見かけます。
13西ノ京児童公園地蔵堂










京都市内の児童公園・都市公園ではお地蔵さんの祠をよく見かけます。京都では一般的な地蔵盆。地区の地蔵盆の際のお祭りの場として住民が集う場として最適だったのでしょう。

西ノ京児童公園は比較的開園当初の姿を留めていますが、外周の門や塀など痛みも目立ち、開放的でより地域住民に利用しやすい公園整備を目指す京都市は近いうちに改修を行い、古いコンクリートの塀や門などは撤去される可能性もあります。

besan2005 at 16:33│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 京都府 | 戦前の都市公園

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