2023年12月23日

六條院児童公園に残る都市公園としての近代化遺産

京都市下京区高倉通五条下る二丁目富屋町にある六條院児童公園を探索しました。六條院児童公園は昭和17年8月15日に開園した児童公園で、昭和10年代に土地区画整理事業や住宅地の改良事業等で京都市内各地に造られたものの1つです。
※昭和10年代に京都市内各地に開園した児童公園・都市公園に関しては、紫野柳公園の記事にて触れています。
紫野柳児童公園に残る都市公園としての近代化遺産


1六條院児童公園北門 下京区高倉通五条下る二丁目富屋町 昭和17年8月15日










六條院児童公園北門。
2六條院児童公園北門










門柱は当時のものですがかなり低いですね。
3六條院児童公園北門










反対側。この塀は戦後かも。
4六條院児童公園北門銘板










塀に取り付けられた銘板も戦後っぽい。
5六條院児童公園東門










東門。
6六條院児童公園東門銘板










こちらも戦後に増築された塀っぽいですね。

7六條院児童公園北東隅










六條院児童公園北東隅。塀というより敷地境が結構低いので、今と同じく生垣だったのかもしれません。
六條院児童公園の敷地には開園当時のものが多く残されています。
8六條院児童公園水飲み場










水飲み場。コンクリート製で化粧モルタルの洗い出しですかね。
9六條院児童公園水飲み場










背面。
10六條院児童公園国旗掲揚台










国旗掲揚台。水飲み場から少し話した感じで並んでます。こちらもコンクリート製の化粧モルタル塗り。上部に公園内に落ちているものが置かれてますが、こういう形のものは何かわからなくても置きたくなりますね。
11六條院児童公園国旗掲揚台










背面。かつては凹んだ所に金属の支柱が建てられ、国旗が掲げられていました。
戦前の公園では国旗を掲げることが推奨され、今でも京都市内では、下鴨森ガ前・あおい・船岡山・地蔵本・飛鳥井・小松原・西ノ京・萩・紙屋に残されています。また、公園以外でも学校や町内の街角にも造られ、今も多く残されています。
12六條院児童公園コンクリート製遊具










コンクリート製の遊具。いつ頃のものかは不明ですが古そう。
13六條院児童公園コンクリート製遊具










これと全く同じものが、紫野柳児童公園と春栄児童公園にも現存しています。
14六條院児童公園ベンチ










このベンチはもしかしたら開園当時のものかもしれません。
23六條院児童公園砂場










砂場は隅丸タイプ。このタイプの砂場は開園当初かもしれません。
15六條院児童公園噴水










そして六條院児童公園の特徴を物語るのがこの噴水跡。
16六條院児童公園噴水










脇の石製の柵も当時のもので立派なもの。
IMG_6903










現在は埋められていますが、この扇型部分が池泉でした。
17六條院児童公園噴水










噴水部分。
21六條院児童公園噴水










噴水部分のアップ。石製の本体の上に洗い出しの擬石モルタルの壁を乗せている手が込んだ物で、水飲み場や国旗掲揚台が洗い出しモルタルのコンクリート製なのに対して、噴水が石製なのは、六條院児童公園のシンボル的な位置づけだったのでしょう。
22六條院児童公園噴水










背面は洗い出しモルタルのコンクリートで覆ってます。
18六條院児童公園噴水










六條院児童公園を取り上げた別サイトではプール跡としていますが、これは噴水池泉跡で間違いないと思います。ただし、池泉跡の北側に門柱らしきものがあり、子供が水遊びをする場の児童プールとしての役割も考えられていたのではと思います。
19六條院児童公園プール跡










実は六條院児童公園のプールはその噴水跡に隣接して存在していました。現在は一段高くなった広場となってますが、ここがプール跡。掘りくぼめた形のプールでした。戦前のある程度の児童公園には子供の心身育成と防火水槽の用途を目的として設置が決められていました。今でも南岩本・萩・唐橋西寺などにプール跡が残されています。
20六條院児童公園プール跡植え込み










階段は当時のもの。その階段の真ん中に何故か植え込みの跡が。今はかつて生えていた木の切り株が残されていますが、当初は花壇だったのかも。
児童公園のプールは戦後しばらくも機能していたようですが、管理が難しくなり学校と隣接している児童公園のプールはそのまま学校側が引き継ぎ、学校の敷地に取り込まれたりしていますが、そうではない児童公園のプールは埋め立てられ広場にされるか撤去されました。
24六條院児童公園水道










水飲み場の前にはパンジーが植えられたプランターが置かれていました。東門の前にもパンジーが植えられ、地域の人たちに愛された公園だと分かります。ただ、特にトイレですが、やはり古さが気になる。それでも近代化遺産といえる開園当時のものが多く残されている六條院児童公園。
選奨土木遺産に認定されている公園でもありますから、開園当初の遺構を保存活用した再整備を行った高原児童公園のような再整備を望みたいです。


besan2005 at 21:22│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 京都府 | 戦前の都市公園

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