2024年08月04日

兵庫県丹波市氷上町・春日町他の近代建築探索レポ日記

2024年8月3日、兵庫県丹波市氷上町・春日町他の近代建築を探索してきました。
兵庫県丹波市は過去に柏原町・氷上町・青垣町・山南町の近代建築の探索をしています。

※関連記事

兵庫県丹波市柏原町の近代建築探索レポ日記

丹波市氷上町・青垣町、朝来市和田山町、養父市八鹿町、豊岡市日高町の近代建築探索レポ日記

丹波市山南町の近代建築探索レポ日記

今回は未訪問だった物件を補完する感じでの探索です。
※今回、諸事情により詳細な所在場所を伏せている物件があります。ご了承ください。

まずは柏原町で未訪問だった物件へ。
1東鴨野公民館 丹波市柏原町鴨野










東鴨野公民館 丹波市柏原町鴨野。
2鴨野公民館










昭和戦前期の建築でしょうか。外観はだいぶ古くなってますが、今も現役のようです。
次は氷上町へ。

3石生駅東口駅舎 丹波市氷上町石生 昭和17年










石生駅東口駅舎。丹波市氷上町石生。昭和17年。
今となっては数少ない木造駅舎。
4石生駅東口駅舎










中々良い感じ。
5石生駅東口駅舎










待合室は窓が大きく開放感があります。
6石生駅東口駅舎










現在の石生駅は西口駅舎がメインとなっているため、かつての窓口は塞がれています。
7石生駅東口駅舎










丸窓が戦前の駅舎の雰囲気を感じさせます。
8石生駅東口駅舎










跨線橋も昔ながらの木造です。

9犬岡区公会堂 丹波市氷上町犬岡 昭和14年










犬岡区公会堂。丹波市氷上町犬岡。
10犬岡区公会堂










やや和風の雰囲気を持つ公会堂です。
11犬岡区公会堂記念碑










公会堂の前には記念碑があります。これは昭和15年11月10日に紀元二千六百年の記念式典に関わった地区の人を顕彰した記念碑。
12犬岡区公会堂










こちらは公会堂の建設資金を寄付した人たちを記す記念碑。この記念碑に「昭和十四年十月竣工」の文字があり、この犬岡区公会堂の竣工年が判明しました。

13戦前のビルか 丹波市氷上町成松










丹波市氷上町成松にある古いビル。外観や基礎、門柱から戦前の築とは思います。
14戦前のビルか










壁面に隣に建っていた建物の痕跡(いわゆるトマソン物件)があります。
15戦前のビルか










このビル、鉄筋コンクリート造だとは思うのですが、木造にも見える。ただ、木造でこんな細長い3階建てのビルが建てられるとは思わないので。

16旧下新庄公民館 丹波市氷上町下新庄










旧下新庄公民館。丹波市氷上町下新庄。
17旧下新庄公民館










西丹波地域に残る公民館建築ではハイレベルな洋館建築。
18旧下新庄公民館










外観はオリジナルの状態で良く保たれています。
19旧下新庄公民館










背面。
20旧下新庄公民館










正面玄関。なんとなく、内藤克雄の作品の雰囲気を感じます。
※関連記事 
内藤克雄の作品を訪ねて
21旧下新庄公民館










外観はオリジナルで良く保たれていますが、内部は農機具倉庫に使われているためか、間仕切り壁がほぼ撤去され、天井部分しか面影が残されていないのが残念です。

22旧清住公民館 丹波市氷上町清住










旧清住公民館。丹波市氷上町清住。先ほどの旧下新庄公民館とよく似た外観。
23旧清住公民館










背面。
24旧清住公民館










側面。
25旧清住公民館










こちらも内部は物置とされ、かなり荒れてました。
次に春日町へと向かいます。

26多利公民館 丹波市春日町多利










多利公民館。丹波市春日町多利。
27多利公民館










小規模ですが、こまめなメンテナンスがされており、大切に使われています。
外観が加東市にいくつか残る戦前の洋風公民館建築とよく似ています。
※関連記事 加東市・小野市の近代建築探索レポ日記(内藤克雄作品を訪ねて)
28多利公民館










隣接して別館があります。こちらも古そう。

最期に一か所、探索前に調べていて偶然見つけた物件があります。
昭和初期と思われる個人宅ですが、地方の小さな田舎町としては中々のレベルの洋館です。
ただし今のところ、他サイト等では一切紹介されていないため、未だほぼ近代建築としては知られていない物件であること、現在もお住まいになっている個人宅であることから、丹波市内にある洋館とだけ紹介し、詳細は伏せることにします。なので、具体的な所在地はお答えいたしません。

29K邸 丹波市某所










こちらがK邸。派手さは無いですが、窓の下の欄干や丸窓等、戦前の洋風住宅建築の雰囲気が良く出ています。
30K邸










玄関部分の正面。
31K邸










反対の角部分。壁面は黒の下見板張りで落ち着いた外観です。
32K邸










側面から。屋根は赤瓦を葺き、黒壁と対照的な華やかさが目を引きます。
34K邸










背面には主屋と同じデザインの離れ棟が存在します。
33K邸










基礎の通風孔には、凝ったデザインのガラリがはめられており、手をかけて建てられた洋館と分かります。これだけの洋館ですから、それなりに名のある設計者によるものと思われますが、情報が全くなく詳細不明です。家主の方に聞くのが一番だとは思いますが、中々難しいですね。

今回は氷上町を中心として未訪問の物件を補完する探索でしたが、この洋館の発見と言い、まだまだレベルの高い近代建築が知られず存在しているんだなと思わされた探索でした。



besan2005 at 11:32│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 兵庫県 | 近代化遺産

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