2024年09月01日
舞鶴市・池内公民館(旧池内郵便局)探訪レポ日記
舞鶴市の郊外に中々良い感じの近代建築があることを知りました。
布敷地区にある池内公民館です。
一部増築や改築が見られるものの、おおむね昭和戦前期と思われる外観が保たれています。
特に特徴が表れているのが玄関の車寄せ部分。
派手さは無いですが、柱と梁を強調したデザインと上部のアーチ窓が目を引きます。
車寄せの天井は格天井となっており、和風のスタイルも取り入れられています。
3面に設置されたアーチ窓は明り取り用と思われますが、シンプルながらも良いデザインです。
玄関車寄せには当初の物と思われる古い看板がそのまま掲げられています。
写真では判読できませんが、現地でなんとか「池内郵便局」と読むことが出来ました。
現在は池内公民館として使用され、内部に布敷簡易郵便局が併設されていますが、かつては池内郵便局だったことが分かりました。
ただし、検索しても近代建築を扱うサイトでは全く見かけないなど、資料や情報が全く得られず、近代建築界隈でも知られていない物件のようで、建築年などの情報は得られませんでした。
ただし、外観は典型的な戦前の地方の役場建築・郵便局建築、国土地理院公開の昭和22年の航空写真に写っていることから、ここでは昭和戦前期の建築としておきます。