2025年10月18日

第一勧業銀行京都支店(1999年取り壊し)

第一勧業銀行京都支店









第一勧業銀行京都支店は明治39年、明治の建築界の重鎮である辰野金吾により設計された煉瓦造りの建物でした。建築当時は第一銀行京都支店。1971年に第一銀行と日本勧業銀行が合併して、第一勧業銀行となり、第一銀行京都支店も第一勧業銀行京都支店と改称しました。
第一勧銀京都支店(取り壊し直後)









第一勧業銀行京都支店の建物は辰野金吾屈指の名作として知られる名建築で、私も大好きな建物でしたが、1998年に建て替えが発表。日本建築学会他が保存の要望書を提出しましたが、残念ながら解体が決定。これには私も当時ショックを受けました。
しかし、新たに建てられたのはオリジナルと全く同じ外観&規模のレプリカ。床面積も変わらず建て替える意味があったのか、当てつけのように建てられた新店舗の建物を見て、これならデカいビルが建った方がまだ諦めもつくわと当時の建築仲間と話したものでした。(奥に写る住友銀行京都支店も2010年頃に取り壊し)。
第一勧業銀行はみずほ銀行と改称し、第一勧業銀行京都支店もみずほ銀行京都支店と改称されましたが、その京都支店も再編のために閉鎖。現在は京都銀行三条支店の仮店舗となっています。

オリジナルが残されていたら間違いなく近くの旧日本銀行京都支店(辰野金吾設計・明治39年築)と同じく重要文化財になっていたかももしれない建物。それが多くの人たちの声もむなしく取り壊しとなり、新たに完成したのが何のために決めたのか分からないと批判を受けたレプリカ。そのレプリカ店舗もみずほ銀行の再編によって捨てられ、現在は京都銀行の仮店舗として使用されているため、京都銀行が退去したら取り壊される可能性があるレプリカ。
完成当時は正直見たくもないレプリカでしたが、この建物も色々翻弄され、今では存亡の危機になっているのを思うと、この建物もなんだか悲しく哀れに思えてきました。

besan2005 at 11:18│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 京都府 | 姿を消した近代建築

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

最新のお客様のご意見