鹿児島県
2019年08月17日
鹿児島・天狗鼻海軍望楼台
20年ほど前、まだ鹿児島にいた頃に訪問した鹿児島県薩摩川内市にある天狗鼻海軍望楼台です。
天狗鼻海軍望楼台は明治28年の日清戦争後に設置した監視所で、当時海軍が沿岸の要所の監視のために設置した望楼台の1つでした。望楼台の多くは日露戦争の終結とともに廃止され、現在国内で残っているのはこの天狗鼻海軍望楼台と北海道宗谷岬の大岬旧海軍望楼台の2ヶ所のみです。
この天狗鼻海軍望楼台も明治38年に廃止されました。
鹿児島にいた当時、この天狗鼻海軍望楼台の存在を知り、一度行ってみたいと思い行った際に撮影した写真が当記事の写真となります。当時はまだ一眼のアナログカメラで(AFではありました)、画像はネガからスキャンしたものです。
天狗鼻海軍望楼台の入り口。実はここに至るまでに兵舎跡と思われる平坦地があったのを覚えてるのですが、当時はこの煉瓦造りの遺構にしか興味がなく写真を取らずに立ち去ってしまいました…
反対側から入り口を撮影。かつては恐らく木造の屋根があったと思われますが、現在は煉瓦の壁のみ残されています。
海側から。監視のための窓が海に向かって開いてます。
側面から。
上部から監視窓を撮影。一部欠損していますが保存状態は良好です。
天狗鼻海軍望楼台から眺めた天狗鼻の岬。まさに天狗の鼻の形をしています。見晴らしは最高で、航行する艦船は良く見えたことでしょう。現在、天狗鼻海軍望楼台は内部の土砂の除去などこの時よりも多少整備されているようです。