アクアテラリウム

2025年02月11日

アクアテラリウム水槽

約1年前からアクアテラリウム水槽を作って置いてます。元々、苔テラリウムに手を出してその影響から空いた水槽を利用して始めましたが、小瓶の苔テラリウムは維持が出来なくなり廃棄。今はアクアテラリウム水槽へと移行しています。アクアテラリウム水槽は近所のペットショップのアクアコーナーで店員さんの趣味もあるのか、いくつか展示としてアクアテラリウム水槽を置いてて、どれも結構いい感じであり、一度やってみたいと思っておりました。
現在、新たに追加した水槽含めて合計6つ。うち2つがアクアテラリウム水槽。
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メインに置いているアクアテラリウム水槽で最初に設置したもの。GEXの45cm水槽で元々日本産淡水魚のコイやフナを飼ってましたが、白点病にかかり治療を試みるも結局治すことはできず全て★になったため、アクアテラリウム水槽として再スタートしたもの。拳大の石を配置し、その上に大きめの流木を2つ重ね、その上に各種の苔を植え付けています。
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流木の上には何種類かの苔やシダを植え付け。ホームセンターやネットで購入したり、実家の庭や裏山で採取したもの。その上からフィルター付きの小型ポンプで揚水し上から水を流して苔全体に水を与え続ける感じに。最初はシノブゴケをベースにチョウチンゴケとかを植え付け、蓋無しで置いてましたが、苔が上手く育たず枯れてしまったため、チョウチンゴケやホウオウゴケなどを湿度や水を好み、み密閉に適した苔を中心に植え付けて2ヶ月。苔の調子は良くいい感じに生長しています。
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苔やシダが生える地上部は上から常に水が流れる形にしており、その水が植えている苔全体を潤し、その水が下へと滴る形にしています。自然での山水が崖から滴るイメージ。
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週に1度ポンプのフィルターの掃除をするために撤去して再設置をするため、
水が滴る位置はその都度変わります。
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水中部には去年の春から夏にかけて自宅にて孵化し成長したメダカとエビ。少し前までは野生採取のミナミヌマエビを飼ってましたが、華やかな感じにしたいと今は改良品種のチェリーシュリンプを飼育。このアクアテラリウム水槽ではレッドチェリーシュリンプを数匹飼育。野生のミナミヌマエビや色の違うチェリーシュリンプを飼育すると交雑して、生まれたエビが先祖返りし赤い色が失われ、ただのエビになってしまう恐れがあるので、単色飼育を試みてますが、まだ除去しきれていないミナミヌマエビがいるかも。繁殖期になる前に全て撤去したいですが。
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投入したレッドチェリーシュリンプたちはだいぶ慣れたようで、餌を与えると出てきます。
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窓辺のアクアテラリウム水槽。去年の秋口に新たに設置したGEXの25cmキューブ水槽。こちらも大きめの石を土台にして、その上に流木と石を組み上げる感じで設置。流木には活着君を巻いてその上に苔を植え付けガラス蓋で密閉。植えている苔は45cm水槽とほぼ同じ。こちらも常に水がかかる状態で密閉しているため、植えている苔は活き活きとしています。
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このアクアテラリウム水槽は真ん中に導水ラインを作り、上からポンプで揚水した水を流して小さな滝を作っています。地上部はその周りに苔を植え付け、植物が茂る谷から水が落ちる情景をイメージ。
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滝部分のアップは上手く撮れなかったので、滝の下の水中部分を。
もう少し滝らしく水が落ちてくれれは良いんですが。
このアクアテラリウム水槽にはブルーチェリーシュリンプを数匹飼育。
ブルーチェリーシュリンプはチェリーシュリンプの中でも人気のある品種ですが、レッドチェリーシュリンプやイエローチェリーシュリンプと比べて奥に隠れることが多く、中々出てきません。
同じチェリーシュリンプでも性格に差があるんでしょうか。
この窓辺のアクアテラリウム水槽、夏場の高温がちょっと心配で、今年の夏を苔たちが越せるかどうか。
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最後にアクアテラリウム水槽ではないですが、浴室にちょっと水槽を置きたくてミニ水槽を設置。
使用した水槽はGEXの200mm×100mm×100mmの横長のミニ水槽。苔テラリウムにもよく使用される水槽です。そこに流木や石に巻き付けたアヌビアス・ナナとミクロソリウムを配置。
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生体はブルーチェリーシュリンプを4匹入れています。ろ過装置は無しですが、浴室なので入浴ついでに換水が出来る感じ。このブルーチェリーシュリンプも陰に隠れて中々出てこない。

設置した水草は耐陰性があり、CO2無添加と貧栄養でも育つアヌビアス・ナナやミクロソリウムが最適なので選択しましたが、アヌビアス・ナナの輸入物は微量な残留農薬がある可能性が高いので用心。魚とかは平気ですが、エビなんかの甲殻類はモロにダメージを受けるため、ろくに残留農薬の処理をせずに投入すると、もって1日、早くて半日で全滅してしまいます(過去にやらかした経験あり)。
私が水槽に使う水草はほぼ杜若園芸さんで生産されたものを使用しています。一応メインのシュリンプを投入する前に、水草の洗浄後にパイロットシュリンプとしてミナミヌマエビを1匹投入して1日〜2日様子を見てますが、今のところ全て大丈夫です。今回のアヌビアス・ナナ(ミクロソリウムはシュリンプ水槽で育ったものをネットで購入)も杜若園芸さんの栽培品で、2日ほど入れていたパイロットシュリンプも大丈夫でした。

ちなみに自宅の水槽は全て無加温。というのもこれ以上電源が確保できないのと、やはりひヒーターは今でもちょっと怖い気がして。なので寒さに強い日本産淡水魚やミナミヌマエビやヤマトヌマエビといった日本在来種、ミナミヌマエビの近縁種のチェリーシュリンプを主に飼育しています。
チェリーシュリンプと交雑しないビーシュリンプとか飼いたいですが、ビーシュリンプは水温が10℃を下回ると耐えられないそうで。今飼っている魚やエビにも本来はヒーターで加温する方がいいんでしょうけどね。特に魚には白点病の予防になりますし。
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ちなみに入手して余った苔は、乾燥ミズゴケ植えの簡単な苔テラリウムにしてとりあえず保管。
苔も中々高いんだよなぁ。

苔つながりで、以前書いた辺り一面ミズゴケの群落地の記事も併せて紹介。
ミズゴケの楽園
ここは圧巻でしたね。
ちなみに記事中で紹介している自分が制作した苔テラリウムは今は全てありません。
やはりアクアテラリウム水槽みたいにある程度の設備が無いと、長期の維持は難しいですね。

besan2005 at 22:22|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2024年05月24日

ミズゴケの楽園。

ちょっと最近、仕事などで落ち込むことがあり、気分転換がしたく出かけました。
場所はとある湿原。

ミズゴケ湿原1










そこまで山奥ではなく、遊歩道も整備された湿原で、最近苔に興味がある私は、自然観察も含めて歩いてみましたが、ここの湿原、凄いところでした。
ミズゴケ湿原2










谷から水が流れてきて、低地に水が溜まり湿地となっているのですが、その水辺に生えているコケのほとんどがミズゴケでした。
ミズゴケ湿原3










流れの周りに生えている緑のコケはほぼミズゴケ。
ミズゴケ湿原4










こちらも。
ミズゴケ湿原5










木洩れ日に照らされたミズゴケ。
ミズゴケ湿原7










水が流れ込む湿地帯にもミズゴケが。
ミズゴケ湿原11










湿地や水辺から離れた場所はさすがにミズゴケは生えていませんでしたが、流れのそばや湿地の場所はほぼミズゴケで占められ、その群生の範囲はかなりの広さになります。
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ミズゴケと混生する他の植物。

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やや乾いた場所には別のコケ(スギゴケ?)が生えていましたが、その中にもミズゴケが進出していました。
ミズゴケ湿原9










群生しているミズゴケのアップ。おそらくオオミズゴケ。ミズゴケは世界中に自生し、その保水力の高さから、様々な用途に利用され、一番よく使われるのは園芸用。かつては脱脂綿の代わりや食用にも利用されていたようです。そんなミズゴケですので、乱獲の問題があり、日本でも主に蘭などの用土に利用するためのミズゴケの乱獲がかつては行われていました。また、開発等の自生地の環境の変化で数を減らし、正直どこでも見られるコケではなくなりました。環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧種にも指定されています。
そんなミズゴケがこれだけの広範囲に群生している湿原は中々貴重ではないかと思います。

ミズゴケ湿原12









今回散策した湿原を見て、ミズゴケが繁茂する湿原をイメージした苔テラリウムを作りたくプラケースに造ってみました。土台の用土はホームセンターの乾燥ミズゴケ。そこに実家の裏で採取したオオミズゴケを植え付け、周りに実家近くの小川の中洲や川岸に生えていた小さいシダやなんかの草(笑)、そしてウォータークローバーの小株を植えて湿原の混生を再現。何か枯れ木とか石とかを置いても良かったのですが、とりあえずはこんな感じで。
ミズゴケ湿原14










あと、この湿原の苔テラリウムを作りたかったのは、食虫植物のモウセンゴケを育てたかったから。モウセンゴケは湿地性を好む植物で、この苔テラリウムと相性の良い植物ですので。植え付けたのは、メルカリで発注したトウカイコモウセンゴケ。うまく育てばいいけど。

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実は去年から苔テラリウムに手を出し始めて、簡単なものですが、ちょこちょこ作ってます。別に売るとかじゃなく、作る過程が楽しいので、作り続けてます。最近はちょっとミズゴケに興味が移ってるので政策は休止してますが。最後に過去に制作したいくつかの苔テラリウムを紹介しておきます。

苔テラリウム古墳1










「山中に眠る石室が露出した古墳」

苔テラリウム城跡1










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「草に埋もれる城跡の石垣」
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「枯山水の庭園」
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「日本庭園の路地」
苔テラリウム小道1










「山道」

besan2005 at 11:20|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
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