自然

2024年05月24日

ミズゴケの楽園。

ちょっと最近、仕事などで落ち込むことがあり、気分転換がしたく出かけました。
場所はとある湿原。

ミズゴケ湿原1










そこまで山奥ではなく、遊歩道も整備された湿原で、最近苔に興味がある私は、自然観察も含めて歩いてみましたが、ここの湿原、凄いところでした。
ミズゴケ湿原2










谷から水が流れてきて、低地に水が溜まり湿地となっているのですが、その水辺に生えているコケのほとんどがミズゴケでした。
ミズゴケ湿原3










流れの周りに生えている緑のコケはほぼミズゴケ。
ミズゴケ湿原4










こちらも。
ミズゴケ湿原5










木洩れ日に照らされたミズゴケ。
ミズゴケ湿原7










水が流れ込む湿地帯にもミズゴケが。
ミズゴケ湿原11










湿地や水辺から離れた場所はさすがにミズゴケは生えていませんでしたが、流れのそばや湿地の場所はほぼミズゴケで占められ、その群生の範囲はかなりの広さになります。
20240522_064002










ミズゴケと混生する他の植物。

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やや乾いた場所には別のコケ(スギゴケ?)が生えていましたが、その中にもミズゴケが進出していました。
ミズゴケ湿原9










群生しているミズゴケのアップ。おそらくオオミズゴケ。ミズゴケは世界中に自生し、その保水力の高さから、様々な用途に利用され、一番よく使われるのは園芸用。かつては脱脂綿の代わりや食用にも利用されていたようです。そんなミズゴケですので、乱獲の問題があり、日本でも主に蘭などの用土に利用するためのミズゴケの乱獲がかつては行われていました。また、開発等の自生地の環境の変化で数を減らし、正直どこでも見られるコケではなくなりました。環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧種にも指定されています。
そんなミズゴケがこれだけの広範囲に群生している湿原は中々貴重ではないかと思います。

ミズゴケ湿原12









今回散策した湿原を見て、ミズゴケが繁茂する湿原をイメージした苔テラリウムを作りたくプラケースに造ってみました。土台の用土はホームセンターの乾燥ミズゴケ。そこに実家の裏で採取したオオミズゴケを植え付け、周りに実家近くの小川の中洲や川岸に生えていた小さいシダやなんかの草(笑)、そしてウォータークローバーの小株を植えて湿原の混生を再現。何か枯れ木とか石とかを置いても良かったのですが、とりあえずはこんな感じで。
ミズゴケ湿原14










あと、この湿原の苔テラリウムを作りたかったのは、食虫植物のモウセンゴケを育てたかったから。モウセンゴケは湿地性を好む植物で、この苔テラリウムと相性の良い植物ですので。植え付けたのは、メルカリで発注したトウカイコモウセンゴケ。うまく育てばいいけど。

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実は去年から苔テラリウムに手を出し始めて、簡単なものですが、ちょこちょこ作ってます。別に売るとかじゃなく、作る過程が楽しいので、作り続けてます。最近はちょっとミズゴケに興味が移ってるので政策は休止してますが。最後に過去に制作したいくつかの苔テラリウムを紹介しておきます。

苔テラリウム古墳1










「山中に眠る石室が露出した古墳」

苔テラリウム城跡1










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「草に埋もれる城跡の石垣」
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「枯山水の庭園」
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「日本庭園の路地」
苔テラリウム小道1










「山道」

besan2005 at 11:20|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
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